push, push, push!!

先週末はインカレ併設大会に参加してきました。

インカレそのものは13年前?が最後でしたが、会場はその時と5年前の会場でした。『あーそうそう、たぶん13年前ね。走ったわ、long time ago~~.』とトロイにリカも走ったのかと聞かれたので、そう話しながら笑っていました。

で、学生さんたちの盛り上がりや真剣さはいつみてもいいもんだわねとそれはそれで、この2日間は来週の日本選手権、2週間後のWOC選考会に向けてのテスト、チェックレースとしました。

 

基本技術のチェック、先週火曜に富士で練習した際に上げた課題の実践、そして追い込んで走りつづけること。

土曜のレースはあいにく交通事情から大遅刻スタートとなりましたが、20秒後に足の速い早野さん、キロ1分ハンデをもらって(4.4kmだったので4分24秒)ヤギ君が後にスタート(実際は3分後スタートだったらしい)で、勝負することにして、だらけないように追いつかれないように走りその中での手続きをしてレースを進めるようにしました。

 

愛知テレインを走ったフィンランドのパシ・イコネンやノルウェーのヨルゲン・ロストラップはスピードが落ちるから技術的には難しくないと言い、その分フィジカルの部分を強調しています。いかにプッシュして走っていくか。

それは私のレベルでも同じことを感じます。スピードを全く無視してゆっくりやれば、黒坂だろうが花沢だろうが愛知テレインは普通に回ることができる。初心者だって時間をまったく気にしなければエリートコースを回ることもできるでしょう。

 

でも私たちは世界選手権で上位を目指し、与えられたテレインでより速くよりスピーディーに走らなくてはならない。そうなってくると技術的に難しくないとは言っていても、スピードを上げて走る中でのナビゲーションの課題はいくつもあります。まずはスピードを上げて足場の悪いテレインをビュービュー走れるようになるためのフィジカルの課題があり、その中でよりシンプルなプランを立てつつミクロなマップコンタクトをしていくこと。具体的に上げていくとたくさんありますがここでは省略。そして今それをどう取組みどこまでその課題に対して実践でき評価しているか。私にとってはこの5ヶ月で間に合うかどうかのギリギリのところに来ています(その前に選手にならなくては)。本番はイヤでもあと5ヶ月でやってきます。目標は達成できるのか…ただ代表で走ることが目標ではないのだ。

 

ででで、そんな愛知のことも少し考えつつ、ちょっと登りのレッグや苦しかったりするとさぼってしまいがち(->それが当たり前のスピードだと思ってしまうのが落とし穴)なのと、翌週のテストレースというのもあって、とにかく追い込んで走ることにし、早野さんとヤギ君に追いつかれないように緊張感を持って走れるシチュエーションにしました。(最後は追いつかれちゃいました)

 

レース中に気づいたこと。登りレッグは当たり前だが苦しい。だいたいこれくらいの等高線間隔になるとこれくらいのスピードになってがた落ちと把握できた。それと心の中で『push!push!push!』と言いながら励まして登っていたのだが、これがいい(いや辛いはつらいんですけど)。今までは『がんばって登って速くいかなきゃ、速く、速く』というように思っていたけれど、それだと手続きも何もかも早くしなきゃ!と焦ってしまう感じがしていた。でも『push!』だと日本語じゃないせいか直接頭に結びつかないからなのか、なんだか本当に体が動いて走れる気がしてきたのでした。

結果はカッシーの生タイム31"XXに対して40'47でだいたい130%。40分を切れるだろうと思っていたけれど厳しかった。コンタ1本分余計に登ってしまったレッグあり、その他細かい無駄な動きを考えても1分縮められるかどうかだと思うけど。そういったオリエンテーリングの反省と、今回はメンタルの部分で『push!』という言葉によって新たな発見ができたのが収穫でした。

 

2日目はリレーで30分前後。3週間後に世界選手権の選考会が2日続けてあります。1日目は二子山でミドルレース、2日目は飯能周辺でスプリントレース。全く同じ状況とはいえないけれど、前日40分走った後、2日目の体調とレースへの集中、基本技術のチェックをするレースとなりました。この日もパックとなりだらけずにすんでよかった。少し疲れている分、どこかで手を抜きそうになるのを避けられました。

 

2日間ともきっちりとチェックができて収穫アリ、体にも刺激が入って走っといてよかったと思った週末でした。

久しぶりに英語でおしゃべりできたし、トロイの真剣さや面白いところもあったしね。